そけいヘルニア(脱腸)

そけいヘルニア(脱腸)

そけいヘルニア(脱腸)とは?

最近、立ったら足の付け根がピンポン球くらいに腫れ、寝ていると治っていたり、ずっと腫れたままの状態が続いている方はおられませんか?
もしかしたら、そけいヘルニアという病気かもしれません。ヘルニアは一般的に脱腸と呼ばれる良性の病気ですが、成人ソケイヘルニアの場合、加齢とともに下腹部から足のつけね(そけい)の組織が弱くなり、腸やおなかの中の組織などが被膜ごと袋状に飛び出した状態をいいます。ひどくなると、陰嚢に達するほどの大きさになることがあります。

そけいヘルニア(脱腸)

そけいヘルニア(脱腸)を治すには?

現在、ソケイヘルニアの手術は図のように、人工(ポリプロピレン製)の滅菌された布を使用した、いわゆるテンションフリー手術が主流になっています。このやり方は従来の筋膜と筋膜をひきよせてヘルニア門をふさぐやり方と比べて、つっぱり感がなく、再発も少ないとされています。

そけいヘルニア(脱腸)

そけいヘルニア(脱腸)かな?と思ったら・・・

ヘルニア根治術の術式は、各施設や使用するメッシュで異なります。私どもの施設では、テンションフリー手術を主とし、術後に患者様がなるべく疼痛を伴わないように工夫し続けております。基本的には、3泊4日での入院加療を行っていますが、入院期間をもっと短くした方や日帰り手術を希望される方のご相談にも応じております。まずは、足の付け根(そけい)に腫れや痛みがある方は、当院外科医師にお気軽にご相談下さい。

そけいヘルニア(脱腸)

当院のそけいヘルニア(脱腸)治療

当院の院長は、宮崎善仁会病院でそけいヘルニアの手術をこなしてきました。当院は開院以来、胃腸科、外科、乳腺外科、ペインクリニック、循環器外科を診療項目に加えて皆さまの健康のサポートをしてまいりました。この度、外科の診療項目として、院長の専門分野のひとつ、そけいヘルニアの治療を重点的に行うことになりました。

そけいヘルニア(脱腸)
そけいヘルニア治療のウソ?ホント!
患者さんの思い込み
薬で治療できますか?
いいえ。薬では治療できません。
体を鍛えれば、ヘルニアは治りますか?
基本的に、ヘルニアは手術をしないと治りません。いったんできてしまったヘルニアは、自然には治りません。たとえ、戻ったとしても緩んでしまった筋膜は、多くの場合、年齢に伴う変化なので。体を鍛えたり、訓練などでよくなることはなく、筋膜の口が緩んで隙間が残っている限り、結局はまた出てきてしまいます。
ヘルニアバンドで治りますか?
手術をしない治療にヘルニアバンドがあります。これは、治療というよりも処置で、培土をヘルニアの外から当てて押さえ込んでしまうというものです。確かに、中身は出てこなくなりますが、立ったり歩いたりするときには、いつもヘルニアバンドをしなくてはなりません。
手術の方法について

そけいヘルニアの手術には人工補強材が必要なタイプとそうでないタイプがあります。ヘルニアの種類や病状により選択されます。ここでは、代表的な手術方法を紹介します。

1) 従来法(バッシーニ法)

約100年前から行われている方法で、人工補強材を使用しません。そけい管の口を縫い締め。腹部の筋肉と筋膜を糸で縫い合わせることで補強します。この方法で補強すると縫い合わせた筋肉や筋膜の部分につっぱりができ、術後の痛みやつっぱり感の原因になることがあります。また、加齢によってさらに筋膜が弱くなると再発することがあります。再発率は2%~10%程度と報告されています。術後は2~3日は安静にし、5~7日ほどの入院が必要です。

2) メッシュ&プラグ法

周りの組織を引き寄せる代わりに、人工補強材(ポリプロピレン製メッシュ)で出来た傘上のプラグ(栓)をそけい管の口や筋膜の弱い部分に入れて補強する方法です。術後のつっぱり感をなくすために開発され、現在の日本で最も多く用いられている方法です。全身麻酔の必要がなく、手術も短時間で済みます。再発率は1%~5%程度と低く、術後よりすぐに歩行か可能です。短期入院、または日帰り手術が可能です。また、最近ではヘルニアの状態により、傘上のプラグ(栓)だけでなく、クーゲルパッチやダイレクトクーゲルパッチと呼ばれる平らなパッチを補許由剤として使用する場合もあります。

3) 腹腔鏡下法

お腹の中にカメラ(腹腔鏡)や処置具を挿入して、遠隔操作でお腹の内側から弱くなった腹膜や筋肉に人工補強材を当てて補強する方法です。再発率が1%~5%と低く、術後からすぐに歩行が可能です。短期入院、または日帰り手術も可能です。


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